本日を以て、石炭輸送列車として親しまれてきた5783レ(JR扇町~秩父鉄道三ヶ尻)、並びに、返空列車の5764レ(三ヶ尻~扇町)が運転を終了しました。
この列車は、太平洋セメントの貸切列車で、セメント工場で使用する石炭を扇町から鶴見線・東海道本線・武蔵野線・高崎線経由で秩父鉄道線三ヶ尻まで輸送していましたが、トラック輸送に切り替えることが太平洋セメントより発表されていました。
使用するホキ10000形貨車は車齢が40年近く経過しており、老朽化も関係しているものと思われます。
~往年のホキ10000形を振り返る~
2020年2月から慌てて記録を始めたため、画像は多いとは言えませんが、色々試してみました。
八丁畷を通過する5783レ。この日の担当の2076号機は新鶴見生え抜きの釜。
新川崎駅を通過し、新鶴見(信)に滑り込む5783レ。積荷の石炭がよく見える。この日の担当の2085号機も登場当時からずっと新鶴見一筋のPF。
歩道橋の上から俯瞰。
撮影日は「青プレ」で人気の2093号機が担当。顔が汚れているせいか想定していた設定では真っ暗に。
悔しいので釜メインにもう一枚。
府中本町を通過する5783レ。撮影日には最古参の2050号機の担当であったため、夕方で気温も下がる中、多くのファンが集まりました。
西国分寺を通過する5783レ。 2080号機がこの日の担当。
「東京メガループ」の武蔵野線を行く姿もなかなか様になっていると思います。
尻手に到着した5764レ。新川崎のマンション群と絡めて撮影できたので、人気のアングルですが、時間がなかなか取れなかったため、写真はあまりありません。
DE10とホキという組み合わせはなかなか美味しいと思います。
このDE10 1662はかつて、品川機関区に所属していた釜でした。
DE11は防音カバーが目立ち、連結器周辺もちょっぴり寂しいですが、これはこれで「アリ」な釜だと思います。
5764レ撮影後、一旦帰宅し、スマホの充電と昼食を取って「再出庫」して5783レを撮影するのは、2020年 春休み期間の平日の「楽しみ」でした。
おまけ
ホキ10000はなにも5783レ~5764レに限らず、交番検査を川崎車両所で受ける都合で配6794レによくくっついていました。4両だけですが、ホキ軍団が繋がるだけで「おいしさ」は倍増どころか3倍増でした。
新鶴見(信)を出発する配6794レ。後方が「定位置」なように感じます。写真では見にくいですが、よく見ると安中タキもくっついています。
この日はコキ1両+ホキ4両のちょっと寂しい組み合わせ。それでも、ホキがつくだけ儲けもの。
後方にJR東日本の越中島定尺チキがくっついたことも。ホキとチキが消滅すれば、この列車も随分寂しくなりそうです。
今は亡き小倉陸橋アングルを通過する配6794レ。4両ホキが繋がるだけで、えらい豪華になったものです。
ヨ8000と連結したことも(データ消失のため、当該写真を撮った記事リンクを貼っておきます)
これをもって、130年近く続いた石炭輸送列車は、その歴史に幕を下ろすことになります。