7000系達の特徴として、「側面方向幕が種別しか表示できない」ということが挙げられます。
これは、運行系統がシンプルだったが故の事です。
そのため、快速の本線系統新規設定、特急の両者設定のさい、このように「いずみ野線」と書かれた方向幕を出すようになりました。
また、旧7000系と7713×8の貫通扉上部にはこのように扇風機がついています。
これも、7710×8の引退で見ることができなくなります。
相鉄といえばかつて、PS13型パンタグラフを搭載するなど、結構な「迷走」ぶりを見せていましたが、今はだいぶ落ち着き、現在はPS16系が菱形のデフォです。
しかし、7712×8の廃車、7753×10がシングルアームパンタグラフになってしまったため、残るは7755×10と、モヤ700形のみに。
検測ライトが照らすPS16パンタグラフ。
新7000系オリジナルの「マップ式停車駅案内」。
点灯・点滅で現在位置や行先を案内する、当時としては最先端のものだったでしょう。
下は7713×8のみに搭載されていた激レア仕様です。上の7715×8以降の編成が搭載するのと比べ、「そうにゃん」が居ないなどの差異が見られます。
そしてなんといっても、これは忘れてはいけません。
そう、「日立式電磁直通ブレーキ」です。
日立式電磁直通制動の操作を見てみる(横浜入線直前~非常制動投入)
相鉄新7000系7753F(7753×10) 横浜到着シーン(非常投入まで)
相鉄旧7000系7710F(7710×8) 横浜到着シーン(非常投入まで)
自動空気ブレーキとほぼ同じ操作方法の日立式電磁直通ブレーキ。
本名を「電磁直通弁式電磁直通ブレーキ」といい、WABCO社の特許を回避するためにこのようなタイプにされたという話を聞きます。
意外にも応答性に優れ、新7000系7755×10まで採用されましたが、やはり操作性に難があったためか、かつて在籍していた2100・5100系は更新時に一般的なセルフラップ式電磁直通ブレーキに変更されています。